日本のそこそこの高校に通うふつうの高校生。
驚くほど前向き。特徴があまりなくて地味。
「誰にも信じてもらえないかもしれませんが、あの日の帰り道、
一生見られないような緑色の光のカーテンが空に現れて、
それを追いかけたんです」
あまりの地味さに友達が少なかった。同じ趣味を持つ友達と、
語り合ったり笑いあったりしたかった。誰かに興味を惹かれたかった。
そうしているうち、無意識のうちに心が、
ある冬の日、学校帰りの日が落ちた空にそんな幻を生み出した。
『こんな地域でもこんなものが見れた』って。
もちろんそんなものはなく、誰も信じることはなかったが、
自分だけはその存在を信じていた。
あの日見た景色が実在する、また見たい、あれは嘘じゃなかったと。
幾らかの時を経て、家に帰ると招待状が届いていた。
そして緑はあの景色を思い出し、後先のことなど考えず、
無我夢中で招待状に筆を走らせた。
夢を叶えるために島へ行き、同じような夢を持った少年に出会った。
意気投合して二人で綺麗な景色を眺め、大切な人と島を出ることにした。
主な交友関係
・恋人
トワ/宵星 黄昏 (親:くろばまめ氏)